2020年2月11日(月・祝)第8回 にじみ絵研究会 於:京都 愛児園

◆佐藤尚宏先生の実践報告を聞いて

 

遠く仙台から、昨年お話してくださった岡田(伊藤)先生も来られ、11人の会員が集い、佐藤先生の実践についてお聞きしました。

 

佐藤先生のお話の中に、何度も「当事者活動」という言葉がありました。自分の子どものために勉強を始め、同じ思いをもつ人と出会い、保護者の1人として活動し、それがやがて地域に求められ、2つの「土曜クラス」の活動として根付いく様子。発足した経緯、メンバーや活動の内容、環境や準備などなど、試行錯誤されながら、丁寧に形作ってこられて今に至っている様子が話されました。そして、「あなたはどうする?」と聞いている私たちに問いかけられているように思えました。

 小学校クラスの子どもの絵を見せていただき、年齢ごとに成長や季節に合わせたテーマが考えられていること、同じテーマでも子どもによって表現が違うことがよくわかりました。前もって描かれた作例からも、子どもたちことを想って準備されている佐藤先生の姿が浮かび、心動かされました。

 「当事者」として、これから何をどのように進めていくかのヒントをたくさんいただいたように思います。ありがとうございます。

(レポーター 宇津木七実)

 

◆佐藤尚宏先生の水彩ワークレポート

 

シュタイナー教育で4年生は動物学を学びます。

様々な動物は、人間には無い優れた能力を持っています。そんな動物の中でも今回の佐藤さんの水彩では「イカ」をテーマに取り組みました。

 

お話しを聞きながら意識は深い深い海の中に降りていき、「何かキラリと光るものが見えました。あれは何だろう?」という問いかけから深海の世界で生きるイカの姿を想像しました。

 ヒレで泳ぐ様子、2本の長い腕で獲物を捕らえる様子、ふだんは閉じている8本の足をさっと開いて獲物を捕らえる様子、色を変えられること、墨を吐いて敵をだますこと……

 

次は水彩です。まずは佐藤先生のデモンストレーションがありました。青の絵の具で下から上に描いていくと、そこには深い海がひろがります。次に、青の中にアーモンドのような形を白く抜いて描き出すと、きらりと光るイカのシルエットが浮かびあがってきます。だんだんと焦点が合うように細かい部分をイメージしながら描き込んでいきます。光る感じを出すのに薄い黄色や朱赤を、入れていきました。

 その後の実習でえがかれたイカは、丸々してたりスマートだったり、あるいは新種のイカだったりと、ひとりひとりのイメージした姿が現れました。

(レポーター 岡田純子)

2020年 研究会描初め報告

お話のプロローグ 北欧神話ーイズーナの青春のリンゴよりー
昔むかし、人間がまだ生まれていなかったころ、北極に近い大地の上の広々とした平原に、アスガルドという神々の住むパラダイスがありました。その庭の真ん中には金色に輝くりんごの木が1本あり、イズーナという名の美しい女神がそれを大切に守り育てていました。そのリンゴの木は神々にとって一番の宝ものでした。なぜならそのリンゴを一口かじると疲れは一瞬のうちに吹き飛び、みるみるうちに若返るからです。そういうわけで神々はいつも若々しく、老いることなく、生き続けることができるのでした・・・。

「にじみ絵描初め」を行いました。田中あづ紀先生による北欧の神話「永遠の命の木を守る女神」のプロローグを聞き、それぞれが心に思い浮かべた「いのちの木」をにじみ絵で表現しました。

 『北の大地、広々とした大地にりんごの木が1本。この木は神々の大切な木です。実を一口かじると若返り、神々は生き続けられるのです。』

静かにゆっくりとお話しを心の中に広げ、いのちの木を守る神イズーナはどんな神?と思いながら筆を持ちました。田中あづ紀先生の言葉にいざなわれ、淡い色で紙一面に風の流れを描きました。大地に根を張る木? 木になる実は? イズーナは?と色をのせて行き、参加した人 一人ひとりの色使い、筆使いで、個性豊かな絵に仕上がりました。

描き終えた後、自分達の描いた絵を眺めて、イズーナ、木の色、実の色など一つひとつに暖かさ、強さ、冷たさなどの言葉が添えられ、どんな思いを感じたのか伝え合う事が出来ました。

テーマはまだまだ沢山あります。これからも、研究会を通して色との出会いを楽しんで行きたいなと思います。

1月26日 愛児園@宇治にて

(レポーター 明杉恵理子)

 

2019年 アートでコミュニケーション “光の曼荼羅-響-  葛城アートFAIR 入選

11月8日(金)~11月12日(火)13:00まで 当麻寺駅近く 於:“てらこやかふぇ” 展示

詳しくは http://katsuragi-artfair.com をご覧ください


 

2019年夏、にじみ絵教員養成講座研究会の有志が集い、アートでコミュニケーションをしました。

 

描き始める前に、子ども達の未来のために「今、私にできること」を語り合いました。

そして、その思いを表現する色を各自選びました。一枚の全紙にむかって、自分の選んだ色を用いて、順番に描いていき、仕上げに向けては、各自必要と感じる色を描いていきました。そして、できあがったのがこの作品です。以下、各自の思いとその気持ちを表わす色です。

 

*楽しくにじみ絵をできる場を作っていくこと。/同じ思いの人とつながっていくこと。/作品を描いて、世の中にこう言う世界があることをアピールする。(オレンジ)

*手を動かす仕事をさせてあげること。(緑)

*絵を描いたりする場と時間を作ってあげたい。私としてはパワーのいる仕事(赤)/子ども達にはそれが必要だということをわかる人を育てる。(オレンジ)

*絵を描いたり作ったりすることは大切だよ。色や形はいつも日常の中にあるんだよ。日常の中にアートはあると知ってほしい。ゲームやテレビをするのではない一人の時間が大切だって伝えたい。(オレンジ)

*遊べない子、追及しない子、遊べないお母さんと関わって、遊ぶ楽しさを伝えていく。(ゴールデンイエロー)

*楽しい、ご機嫌な大人でいること。(黄色っぽい色)

 

描き終わった後、みんなでいろんな方向から絵を眺め、それぞれの印象を言葉にしてみて、話し合い、題を決めました。

2019年2月11日(月・祝)第7回 にじみ絵研究会 於:京都 愛児園

2019年2月11日(月・祝)

第7回 にじみ絵研究会 於:京都 愛児園

 

伊藤純子先生に草の根仙台シュタイナー学校での長きにわたる水彩画の授業の実践について、お話いただきました。

ご自身のシュタイナー教育との出会いから始まり、シュタイナー教育の人間観に基づくカリキュラムの全体像、その中の水彩画の位置づけへとお話は進み、見せて下さった小1~6年生までの子ども達の描いた何十枚ものにじみ絵は、圧倒的な迫力があり、感動しました。

午後からは小3年生の天地創造のお話に出てくる「世界で一番最初に咲いた花」をテーマに、実際にクラスで子どもたちにするように模擬授業をして下さいました。

ろうそくに火をともして、3・4年生のためのお祈りから始まり、「7つはなぁに?」という数あそび、そしてどんなふうに世界で初めての花が咲いたのかというお話をしてくださり、デモンストレーションのあと、私たちも描かせていただきました。それは原植物、実際にある花の中では睡蓮に似ている花でした。

片付けのあと、またろうそくをともし、終わりの言葉は感謝の祈りで結ばれました。

これまでの実践をふりかえって、子どもたちの成長を目の当たりにし、“芸術”といういのちの根源につながるところで子どもたちに接することができて良かったとおっしゃいました。

皆さん黙々と描いておられたのですが、ワークのあと、一人ひとりの感想を聞きますと、それぞれ、全く違う思いを巡らせながら描いておられたことがわかり、興味深かったです。

         レポーター:田中あづ紀

 

迫力あふれる実践報告を伺って、充実した時間を共有することができ、その後のミーティングもとても熱のこもった話し合いとなりました。今年はプロジェクトチームでにじみ絵の輪を広げていくことになりそうです。

 

2018年

9月

10日

2018年 夏の集い アートでコミュニケーション

 

にじみ絵教員養成講座研究会の未来について思い

を語り、何か共通の方向性が感じられたところで、

参加者全員でアートでコミュニケーションをしてみようと集いましたが、まず 「皆さんにとって、にじみ絵教員養成講座研究会に関わるニーズは何ですか?」

尋ねるところから始めました。その答えは、実に様々でした。

皆さんの声、どんなプロセスでこのにじみ絵が生まれたかに興味のある方は、ぜひ続きをお読みください。

 

にじみ絵教員養成講座研究会に参加するのは・・・
・いつかにじみ絵クラスを始める時のために、いろいろ学んでおきたい。
・楽しいから。会社はモノクロだけど、ここでは彩り豊かな世界が味わえる。
・私のまわりでは聞かないような言葉やお話があづ紀先生から聞けて、惹かれる。

・色々な人に出会えたことで私の世界が広がり、楽しい。

・年度末にしている実践報告のにじみ絵研究会がとても楽しみ。
・数々の課題に取り組ませてもらって、自然を深く観察できるようになってきた。
・自分とは違う領域の仕事をされている方と出会ってお話でき、エネルギーをもらえる。
 (ヴェイルのクラスで出会った方の声も入っています。)

 

それぞれの方に、様々な良さを提供できていることに、感動しました。素晴らしい!
皆さんの思いに共通しているのは、より良い生活や社会に向かっての明るさや楽しさ、未来への希望に関わる何かをにじみ絵教員養成講座研究会での交わりの中に感じておられるということ。

しかしながら、すぐに何らかの方向づけを考えるのは難しいと感じました。そこで、共同制作に向けての方向性をしぼるのはやめて、自分の使いたい色を1つ選び、その色を使う思いを決め、その思いを色にのせて描いていくことにしました。この日集ったのは4人、各自が選んだのは次の通りです。

 

ゲーテの黄色ー輝き (田中あづ紀)
ゲーテの赤色ー芽吹き (田村秋恵)
ゲーテの青色ー流れ (林典子)
インディゴブルー(深い青)―つながり (西村慧)

 

今回はシュトックマー社のゲーテカラーも用意していましたので、皆さんそれを使ってみたかったようです。ゲーテカラーの3原色にシュミンケ社のインディゴブルーが選ばれました。そして、全紙大(110×80㎝)のケナフ特厚紙を湿らせ、一人一筆ずつ、順番に描いていきました。

1時間ぐらいで大きな紙面は色で満たされました。各自の個性とパワーは表現されているのですが、まだ混沌としていました。現在の研究会の状況をそのままを映しだしているように感じられ、おもしろいなぁと思いました。 これから、という気もしましたが、じりじり乾いてきたし、時間の制約もあり、その日は混沌のまま終えて、二次会へと向かいました。
枚方T-SITE8階にある、“MEAL TOGETHER”というレストランからの夕空の眺めは素晴らしく、お料理もドリンクもとてもおいしくて話がはずみ、夜も満たされたひと時となりました。

 *

さて、このアートでコミュニケーションには続きがあります。私のアトリエに預かっていたその絵は “続きがある!”と言うのです。私には言っているように思えるということですが・・・。

翌週の日曜日、額入れの手伝いに来てくださった田村さんもやはり同じ思いだったので、二人で続きを描くことにしました。
今度はどんなふうにまとめていくかを話し合い、“混沌の中にまとまりと希望が生まれるように” と願いつつ、ぬらし直して同時進行で描き進めました。少しまとまりが生まれてきた時、またじりじりと乾いてきたので、筆を置きました。

 

その日は、 “葛城発信アートFAIR 2018” へ応募できる最終日。「混沌から希望へ」と題して、何とかエントリーしました。完成度はさておき、研究会のメンバーとともに、チャレンジできたことが嬉しいです。                       
                                  レポーター:田中あづ紀

2018年

3月

04日

2018年3月4日(日)にじみ絵教員養成講座 研究会に参加して

 

今年は、高橋先生と田村先生にご報告いただきました。

 

保育園児(3才~5才)が描いたにじみ絵と中学生が描いたにじみ絵を同時に見ることができ、とても貴重な機会となりました。

愛児園の会場には、手仕事の会のメンバーの作品も飾られていました。

おふたりの報告内容を、以下に掲載いたします。

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2017年

8月

27日

2017年8月27日(日)にじみ絵教員養成講座 研究会5周年記念パーティ♪

にじみ絵教員養成講座ベーシックコースの10回目を終え、

研究会を発足してから早5年目となりました。

素敵な方々との出会いに恵まれ、色彩の広くて深い世界に支えられて、

ここまで続けることができました。

 

その感謝を胸に、京都宇治・愛児園にて5周年記念パーティーを行いました。

   お祝いの花

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2016年

11月

10日

2016年11月3日(文化の日) 「にじみ絵と子どもたち」 講演会・ライアーの調べ

 

にじみ絵教員養成講座研究会主催「にじみ絵と子どもたち」

ライアーコンサートとともに、

林先生が子ども達と向き合ってきた実践を振り返り、お話してくださいました。

 

 

ライアーの弦が歌い出すと、ステンドグラスの方舟が、一瞬動いた。

日本の秋の童謡は、こんなに透明な調べだったろうか…。

ヴィヴァルディの曲は、こんなに温かい表情をしていたろうか…。 

 

午後の陽射しが、この9月に生まれ変わった愛児園のはこぶねの部屋に虹色の光模様を映し出す中、にじみ絵教員養成講座研究会の集いは、ライアーの響きと共に始まりました。

 

この日方舟に乗り合わせたのは、ライアー演奏家のいよべ敏恵さん、田中あづ紀先生、林典子先生、研究会メンバー4人、そして愛児園の先生1人です。 

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2015年

12月

25日

2015年度 クリスマス会を行いました!

今年は、素敵な洋館を借りての交流会を開催いたしました。

 

【日時】12月23日(祝・水)PM 14:30 ~ 17:00

【会場】二十四節記レンタルスペース(阪急上牧駅)

http://www.relife.co.jp/24sekki/access/

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★プログラム★☆

 

PM 14:30 ~ 15:00

ストーリー・テリング(にじみ絵とともに)

「クリスマスのお客」 中島小百合 

PM 15:00 ~ 16:00

プレゼンテーション

「子どものアトリエとシュタイナー教育」

ー30年のあゆみをふり返ってー 田中あづ紀

PM 16:00 ~ 17:00

交流会とキャンドル・サービス

ティータイム

- - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - 


季節の手しごと講座 受講生作品

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2018年

9月

10日

2018年 夏の集い アートでコミュニケーション

 

にじみ絵教員養成講座研究会の未来について思い

を語り、何か共通の方向性が感じられたところで、

参加者全員でアートでコミュニケーションをしてみようと集いましたが、まず 「皆さんにとって、にじみ絵教員養成講座研究会に関わるニーズは何ですか?」

尋ねるところから始めました。その答えは、実に様々でした。

皆さんの声、どんなプロセスでこのにじみ絵が生まれたかに興味のある方は、ぜひ続きをお読みください。

 

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2018年

3月

04日

2018年3月4日(日)にじみ絵教員養成講座 研究会に参加して

 

今年は、高橋先生と田村先生にご報告いただきました。

 

保育園児(3才~5才)が描いたにじみ絵と中学生が描いたにじみ絵を同時に見ることができ、とても貴重な機会となりました。

愛児園の会場には、手仕事の会のメンバーの作品も飾られていました。

おふたりの報告内容を、以下に掲載いたします。

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2017年

8月

27日

2017年8月27日(日)にじみ絵教員養成講座 研究会5周年記念パーティ♪

にじみ絵教員養成講座ベーシックコースの10回目を終え、

研究会を発足してから早5年目となりました。

素敵な方々との出会いに恵まれ、色彩の広くて深い世界に支えられて、

ここまで続けることができました。

 

その感謝を胸に、京都宇治・愛児園にて5周年記念パーティーを行いました。

   お祝いの花

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2016年

11月

10日

2016年11月3日(文化の日) 「にじみ絵と子どもたち」 講演会・ライアーの調べ

 

にじみ絵教員養成講座研究会主催「にじみ絵と子どもたち」

ライアーコンサートとともに、

林先生が子ども達と向き合ってきた実践を振り返り、お話してくださいました。

 

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2015年

12月

25日

2015年度 クリスマス会を行いました!

今年は、素敵な洋館を借りての交流会を開催いたしました。

 

【日時】12月23日(祝・水)PM 14:30 ~ 17:00

【会場】二十四節記レンタルスペース(阪急上牧駅)

http://www.relife.co.jp/24sekki/access/

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★プログラム★☆

 

PM 14:30 ~ 15:00

ストーリー・テリング(にじみ絵とともに)

「クリスマスのお客」 中島小百合 

PM 15:00 ~ 16:00

プレゼンテーション

「子どものアトリエとシュタイナー教育」

ー30年のあゆみをふり返ってー 田中あづ紀

PM 16:00 ~ 17:00

交流会とキャンドル・サービス

ティータイム

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